昭和60年(1985年)4月5日(金曜日) 東京新聞より抜粋
【筑波】茨城県筑波研究学園都市・科学万博会場のソ連館で紹介されている最先端医療を、日本人もソ連で無料で受けられると同館が発表して大きな反響を呼んでいるが、このなかの近視の矯正手術について、すでに二年前、日本人医師が同国で手術を受け視力を向上させていることがわかった。
ソ連医療の著しい効果を身を持って体験したこの医師はソ連式近視矯正法を導入した眼科医院を都内に開設、これまで十三人の患者の近視を矯正することに成功したという。
この医帥は、奥山公道さん。奥山さんによると、手術による近視の矯正は、48年ごろからモスクワ眼科マイクロサージェリー研究所のフョードロフ教授が始めた。アメリカでもすでに、この手術が取り入れられている。